本日読了[226冊目]マックス・ウェーバー/中山元訳『職業としての政治/職業としての学問』☆☆☆

一番気に入ったことば「問題なのは年齢ではありません。修練によって人生の現実をみつめるまなざしを研ぎ澄ますこと、この現実に耐えて、精神的に立ち向かう能力をもつことが大切なのです。」



ウェーバーの講演から起こされた本書は、晩年のウェーバーが20世紀初頭のドイツの若者に対してメッセージを投げかけます。


政治の悪癖を顕わにし、学問に批判的な姿勢を向けるその語り口は、ウェーバーの明晰さを表すと同時に、その明晰さを若者に伝授しようという願いが込められているようです。


『職業としての学問』に記述されていた、学問の「進歩」について書かれた部分になるほどと思った部分があります。


学問とは新たな「問い」を提起するものであり、必然的に凌駕される運命にある。そしてそれは永遠に続く。


学問の不条理さというか、底知れなさに途方に暮れることがよくあるのですが、ウェーバーのこの記述に納得させられました。


僕には「力への意志」がまだ備わっていないようです。