確証バイアス(confirmation bias)
「ある考えや仮説を評価・検証する時、その考えや仮説に合致する証拠を選択的に認知したり、重視したりする傾向のこと。逆に考えや仮説に都合の悪い情報は無視されやすくなる。結果として、当初の考えが維持されやすくなる。」
批判的な見方をしているつもりでも、やはり仮説からはじめて時間と労力をかけた調査、研究が無意味なものに帰してしまうのを避けたいと思うのが人情というもの。自分の信念を強化するために都合のいい証拠や強力な言葉によって正しいものが作られてしまうこともあると思います。
それを避ける、減少させる科学的方法として、統制群を置いたり、追試などの他者からの批判や検討が重要です。
日常的にも、自分の「そうであろう」と思うことに対して、共感や同調は証拠として受け入れられやすく、批判や反証は無視したり反発したりしやすいのではないでしょうか。
他者との対話と、自分の考えに疑問を呈する時間が大切だと思います。