一番気に入ったことば「随伴性」
この本は学習心理学の知識を深めたくて読んでみました。
著者もあとがきで書いているように教科書的ですが、まさに入門書という感じの解りやすい内容でした。
行動を原因(独立変数)と結果(従属変数)で考える科学的な心理学が、基礎学問に留まらず教育や臨床など応用分野にも役立たせることができるという著者の姿勢に好感が持てました。
専門家や教育者が、自分では何でもよくわかっているがゆえに曖昧な指示を出しがちで、従わない者や結果が伴わない者を責めるという記述には共感しました。確かにそういう人いるなぁ。
オペラント条件づけによって自分や他者の行動を操作する。実に興味深い。
行動分析学入門 ―ヒトの行動の思いがけない理由 (集英社新書)
- 作者: 杉山尚子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/09/16
- メディア: 新書
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