一番気に入ったことば「超越論的統覚」
subjekt(独語:主体)を根幹に私(主観)と世界(表象)の関係性を考える本。
この本自体さらさらと読めるものではないと思いました。文章は平易ですが、内容は深いです。
僕自身きちんと理解しているとは言い難いっす。
しかしカントは読んでいて時折僕の考えに同じものを見出したり、僕が言葉にできないもやもやしたものを表してくれている箇所があったりするので面白いです。そこにはっと気付かされます。
哲学書にはいろいろな問題提起があるのですが、その哲学書あるいは哲学者が、自分自身の持っている、それこそ子どもの頃に思う疑問のようなものが合致しないと意味がさっぱりわからないと思います。
もちろん教科書的に知識として学び、理解することは誰にでもできるのですが、そういうのは学者と哲学課程の学生に任せましょう。
僕の場合は哲学本に自分との共感と自己の想起を求めています。
あとはインテリジェンスなカッコ良さですかね。カッコ良さって大事です。うん。
- 作者: 中島義道
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/09/01
- メディア: 新書
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