一番気に入ったことば「雪のひとひら」
風のない雨の日は、地面打つ水音に静かな勢いを感じる。
風のない雪の日は、深々と積もる音のない白に荘厳な空の力を感じる。
はらはらと舞い落ちる雪のひとひらも、その身に埃や塵といった不純なものを含まなければ美しさを表すことはなかった。
今日も窓の外には無数の雪のひとひらが旅の始まりを感じている。
- 作者: ポールギャリコ,Paul Gallico,矢川澄子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/11/27
- メディア: 文庫
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