一番気に入ったことば「我々の認識が「客観的妥当性を有していると主張しうるための根拠はなにか」ということを追求した書物」
これを読んでもわかったようなわからないような…もやもや感は払拭できなかった。
大学の講義で「純粋理性批判」を扱ったものを履修しているので、理解の助けになればと読みました。
講義自体は、先生がカント専門家でもあるため細かいところまで詳しく説明してくれるのですが、どうも木を見て森を見ず状態に陥っていて全体像がつかめませんでした。
この本では純粋理性批判の全体像を見せてくれるので、まさにうってつけだったと思います。
純粋理性批判はよく難解と言われますが、全然わからないというものでもない。もちろんそれは数多くのカント研究者のおかげですね。それにしてもカントの思考はまさに凡人のそれを超越しています。解釈や理解をしようと思ったら苦しくなるので、その思考の流れに身を委ねるのがよいでしょう。
あとは、冬休み中にもう一冊くらい解説書を読んで、純粋理性批判にざっと目を通せばレポートは何とかなる。かな?
- 作者: 黒崎政男
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2000/09/08
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