本日読了[167冊目]高橋昌一郎『哲学ディベート』☆☆☆☆

一番気に入ったことば「「倫理的」問題に対して、絶対的に安全確実な指針はない」



この本は大学の演習系授業で利用されたものです。


「道徳」「命の授業」「犬食問題」「代理出産」「ベビービジネス」「死刑」「終身刑」「メーガン法」「売春」「安楽死」「自殺」といったテーマから、「命の尊厳」「食文化」「人権」「自己決定権」「パターナリズム」などを考える。


自分の中で賛否を持っていた問題も、逆の意見で悩んでみたり、あらためて自分の思考の方向性について考えさせられました。


意見を主張するためには根拠とする理由が必要です。


幸福とか、個人の自由とか、利益といったものが現代社会の至上価値だと考えている人は多いと思います。


そういった浅い選択指標から脱却し、考察することによって思考力と正義の力を身につける。


この本を読むだけでなく、各テーマをもとに他者と意見交換することも必要だと思います。


そのためには知的能力がある程度高い友人が必要ですね。



哲学ディベート 〈倫理〉を〈論理〉する (NHKブックス)

哲学ディベート 〈倫理〉を〈論理〉する (NHKブックス)