たいやきさんは本を読む

臨床心理士・公認心理師の読書ブログ

今日の心理学用語14「古典的条件付け」

「古典的条件付け」 (Classical conditioning)


「レスポンデント条件付け、パブロフ型条件付けともよばれる。パブロフの犬は広く知られている。このパブロフの犬の唾液条件付けの実験から説明すると、条件刺激(メトロノームのような唾液分泌反応を生じさせない刺激)を呈示後に無条件刺激(ここでは唾液という反応を直接生じさせる肉粉)を提示することにより、肉粉による無条件刺激で唾液という無条件反応の生起をメトロノーム音のような唾液を分泌しない条件刺激によって生じさせようとするもの。
方法としてはメトロノーム音と肉粉を対呈示する。最初はメトロノーム音では唾液は分泌しないが、この手順を繰り返すことによって、やがてメトロノーム音でも唾液分泌が生ずるようになる。

このように条件付けられるのは意識の介在しない自律神経系の反応の他に、屈曲運動など筋運動もある。」



学習とは経験により持続的な行動の変化が生活体に生じることです。そのために行う操作(教育など)や課程(訓練など)も含みます。


今期学習心理学を学んでいるのですが、今のところ3年次から行う実験では知覚能力から学習に関する研究を行いたいと思っています。まだ具体的な実験計画は無いのですが、視覚情報と記憶の関連みたいなのをやれたらなと思ってます。例えばストループ効果は文字と文字の色とが同じかそうでないかによって反応速度が違うのですが、このような研究を記憶にまで発展させて(既に先行研究があるかもですが)文字の色によって記憶のしやすさに影響があるのかとか、勉強の復習効果において、事前に呈示した情報と似た情報と、正反対の情報のどちらが記憶に残りやすいかとか。

自分で実験の組み立てをするのは楽しみだけど、まだ時間はあるので本や論文に沢山目を通して(先行研究と被らない様)ユニークな実験ができたら楽しいだろうなと思ってます。


知的好奇心を満たすことに加え社会一般の実生活に応用できるような研究や勉強ができたらと思います。