一番気に入ったことば「日本では自殺に対するタブーが強い。」
この本は前日に載せた『自殺の心理学』と重複する内容も多々含まれるものの、後半の自殺予防のためのフィンランドや新潟県東頸城郡(旧地名)における予防活動など、今後の予防対策に役立つであろう内容が紹介されている点がよかった。
自殺対策については最近やっと問題意識が高まってきた感があるが、まだまだ日本での対策は不十分であり、また結果が現れ評価されるまでかなりの年数が必要です。
不謹慎に思われるかもしれないが、自殺については「死」という哲学的問題もあり知的好奇心を喚起させられる。
心理学では自殺は臨床分野なので、僕のいる人文系心理学は専門外なのですが、自分の個人的な問題として興味があります。
- 作者: 高橋祥友
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2006/07/20
- メディア: 新書
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