一番気に入ったことば「幸福な人の世界は不幸な人の世界とは別の世界である。」
最近悩んでます。
悩みとは、現時点ですぐにその問題が根本的解決を許さない、または常識という呪縛を解放しなければいけない類のものである。
こういうときに本を読んでも字面だけを追ってしまい頭に入ってこない。
多分この本はかなりウィトゲンシュタインのエッセンスを凝集した作りであり、引用からも解説からも言葉のもつ力の偉大さが伝わってくる。読んでいて何度かぞくぞくする感覚を覚えた。しかしその先へ行けない。
独我論でよく引用されるものに、「人の痛みを感じることはできない」というのがあるけど、悩みというやつも本人以外にとっては理解しえないものではないだろうか。
- 作者: 永井均
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1995/01/01
- メディア: 新書
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