本日読了[140冊目]夏目漱石『文鳥・夢十夜』☆☆☆☆

一番気に入ったことば「住み悪いとのみ観じた世界に忽ち暖かな風が吹いた。」



漱石の短編集。


上の言葉は本書所収の「思い出す事など」から。話に感化されて自分も寂しい、虚しい人生の終わりのような気分になってしまった。「思い出す事など」は病床の漱石の日記のような作品。


言葉が古くて少し読みにくいけど、味わいのある短編が豊富に載ってます。「文鳥」もよいです。恋する気持ちはあっても直情的になれない、どこか冷めている、そのうち慣れてくる。でも愛おしく思う。気になって仕方がない。そんな自分の過去の恋の気持ちを思い出しました。


頭で考え気持ちにフィードバックしてくる小説はすごく良いと思うのです。


文鳥・夢十夜 (新潮文庫)

文鳥・夢十夜 (新潮文庫)