一番気に入ったことば「「思考し表象する主体」の方は、この書物の中には書き込めないということである。」
ヴィトゲンシュタインについてはほんの少ししか知らないのだが、この本はヴィトゲンシュタインに対する興味を喚起する力に優れていると思った。
それはもしかしたら僕が意識や自我、そして独我論に興味があるからかもしれない。
「私」とは何か。人生の中で誰もが一度は疑問を抱くであろう。
しかし先哲はその答えを与えてくれない。寧ろ意味わかんねー(-_-;)て感じだろう。
それでいい。
私の「直接経験」は「言語」によって他者と分かち合えるものではないのだから。
ウィトゲンシュタイン 「私」は消去できるか (シリーズ・哲学のエッセンス)
- 作者: 入不二基義
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2006/05
- メディア: 単行本
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