たいやきさんは本を読む

臨床心理士・公認心理師の読書ブログ

本日読了[132冊目]大西泰斗/ポール・マクベイ『ハートで感じる英文法』☆☆☆☆

一番気に入ったことば「Do you feel it?」



この本は一年くらい前に購入し本棚に放置されていたものです(^_^;)


大学に入りあらためて文法の勉強をしてみようと、この本の購入者の多くがそうであろう、以前にNHK3ヶ月トピック英会話を見ていて、面白そうと思って購入しました。


僕は英語も日本語も感覚で読んでしまうので、結構感じてたものと一致していたために、この本を読んで目からうろこというほどの感動はありませんでしたが、部分部分でなるほどーと思わされるところもありました。


この本はきちんとした英文法の本ではなく英文法における内的な意味を解説したものなので、僕にとってはあまり役立つように感じなかったけど、文章が軽くて読みやすいし、文法用語で頭がガチガチになる前に中2〜高1生あたりが読むとよい本ではないかと思いました。


語学の学習は、アウトプットである「話す」「書く」こととインプットである「聴く」「読む」ことに分けられます。そのどれもが繋がってはいますが、学習していく過程はかなり分離していると考えてます。


某有名英語講師が「英文法の勉強は英会話に役立つ」と言っていましたが、それは間違いだと思います。


もちろん全く役に立たないとは言い切れませんが、英語を仕事にできるくらい総合的に学んでいる人ならともかく、英会話の能力だけを高めるなら「話す」と「聴く」練習が一番です。あまり教養のないネイティブが、話すことはできても書くとなるとスペルを間違えたりするのは、当然会話は日常的に行っているが、文章を日常的に書かないからです。


日本人でも同じで、会話が成り立たない大人は滅多にいないけど、副詞の意味や動詞の活用といった文法なんて説明できない人は多いだろうし、漢字を知らなければ文章は拙くなってしまいます。もちろん文法事項や漢字を知らなくても、日頃会話を行っていれば意志伝達はできるし、会話の文脈からなんとなく感覚的に言葉の意味を推測しているはずです。


会話は頭を使うものというより、体を使う運動に近い気がします。


僕は取り敢えず会話はできなくてもいいけど、文章を読む力が欲しいので沢山英文を読むのが一番ですね。


しかし英文を読むのがかなり遅い僕は、英文を読むことが億劫に感じます。どうしたらいいんでしょ?


NHK3か月トピック英会話 ハートで感じる英文法 (語学シリーズ)

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