[116冊目]中島義道『「哲学実技」のすすめ―そして誰もいなくなった…』☆☆☆☆

一番気に入ったことば「「幸福になりたい」という欲求が強すぎると、われわれは真理への欲求をつい忘れがちであり、つまりみずからを騙しても幸福になろうという方向に傾きがちになる。」



なかなか…もやもやする本であった。


著作を読む限りでは、中島義道はとても面白い人だと思う。


でも会いたくない。会ったらたぶん僕は困ってしまうか、落ち込んでしまうか、傷ついてしまう気がする。


読者として間接的に批判したり共感してるくらいの距離がいい。


本著には「嘘はきみを腐らせる」ということばもある。


僕はなるべく嘘をつかないようにしている。なぜなら嘘をつくと後で嫌な気分になるからだ。


精神健康上よくないってことさ。


嘘をつくとその嘘を正当化するためにまた嘘をついたり、自分のあり方までも修正しなければならなくなり、自己矛盾が生じてくる。人は自我に現実の自分と理想の自分をもっている。理想の自分と現実の自分のずれが生じると、自覚回避行動をとるようになる。考えることを拒否し、客観的視点を失い、また自滅的行動に走ることもある。


カントは嘘はいけないが相手が勘違いするような真実は許されると言っている。と、ある教授に聞いたことがある。


人間生きてると嘘をつかなければならない場面も出てくるが、出来る限り言葉巧みに嘘をつかないようにしたいと思っている。


特に自分を騙してはいけない。でも知らないうちに騙していたりするから怖い。


気をつけよう。