[113冊目]フロイト/中山元(訳)『人はなぜ戦争をするのか エロスとタナトス』☆☆☆☆

一番気に入ったことば「現代人が無意識のうちに愛する者の死を強く望んでいること」


愛(エロス)とは自己に向かう生命を保存しようとする衝動である。


人間は他者を自己の中に包括し、自己と同等かまたはそれ以上に愛を注ぐことができる。


愛するが故に、その強い情動が死を望む。


自己へも、愛する他者へもそれを望んだときがある。


愛する者の死は、時間が愛するものを醜くしてしまうことを防ぐことができる。また、それ以上醜い行為を出来ないようにすることもできる。


しかし僕は理性によって死の衝動を克服してきた。葛藤と苦しみは凄まじいものがあったが。


死の衝動は無くならない。したがって個人的な争いは無くならない。だが戦争という社会的行為は無くせると思いたい。


人間の持つ理性によって。


人はなぜ戦争をするのか エロスとタナトス (光文社古典新訳文庫)

人はなぜ戦争をするのか エロスとタナトス (光文社古典新訳文庫)