一番気に入ったことば「現代人が無意識のうちに愛する者の死を強く望んでいること」
愛(エロス)とは自己に向かう生命を保存しようとする衝動である。
人間は他者を自己の中に包括し、自己と同等かまたはそれ以上に愛を注ぐことができる。
愛するが故に、その強い情動が死を望む。
自己へも、愛する他者へもそれを望んだときがある。
愛する者の死は、時間が愛するものを醜くしてしまうことを防ぐことができる。また、それ以上醜い行為を出来ないようにすることもできる。
しかし僕は理性によって死の衝動を克服してきた。葛藤と苦しみは凄まじいものがあったが。
死の衝動は無くならない。したがって個人的な争いは無くならない。だが戦争という社会的行為は無くせると思いたい。
人間の持つ理性によって。
人はなぜ戦争をするのか エロスとタナトス (光文社古典新訳文庫)
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