[88冊目]デカルト/谷川多佳子(訳)『方法序説』☆☆☆☆☆

一番気に入ったことば「運命よりむしろ自分に打ち克つように、世界の秩序よりも自分の欲望を変えるように、つねに努めることだった。」


この本は『理性を正しく導き、学問の真理を探求するための方法の話 加えて、その方法の試みである屈折光学、気象学、幾何学』というデカルトの処女作の序文を一冊の本として分冊したものだ。(500ページ超の本の最初の78ページ)


つまり方法序説はこれから行なう自身の自然科学研究の論理性を確実なものとするための序論なのだ。


物心二元論から、西洋近代科学の思考の基礎を築いたともされるが、もちろん今では間違いとされる論も含まれる。


哲学は知ることより、考えることが大事である。


批判だけで建設的な思考を確立しようとしないのは愚かなことだ。


その確立は、道徳に照らし合わせ格率へと導かれなければならない。


それが精神の強さ。


デカルトがどんなことを考え、その考えが後の哲学者にどのように影響したのかに想いを馳せるのも楽しい。


方法序説 (岩波文庫)

方法序説 (岩波文庫)