[82冊目]伏木亨『味覚と嗜好のサイエンス』☆☆☆☆☆

一番気に入ったことば「情報のおいしさ」


この本は生体生理学を中心に美味しいということを科学的に紹介する本。


コクとキレは美味しさを表す表現だがイマイチよくわからなかった。この本を読んで納得。


ビールを飲むと血液中のカリウムが過剰になるからナトリウムが欲しくなってしょっぱいものが美味しく感じるとか。


こういう理論が先立っているようで後付けのような気がしたり、どこか違和感を感じる人もいるだろう。
それはこの理論が決定的ではなく、まだ他にも理由があると思うからではないか。


ところで動物は苦いものを食べないというが、ラットもビール飲むんだね。しかも好みがあるとかおもしろ。


そういえば牛にビールを飲ませて肉を軟らかくするとかあったな。ビールをうまいと感じてるのかな?


扁桃体視床下部が判断する単純な好みで美味しさを感じるだけでなく、文化的、社会的な味覚を持つ人間は単に生命維持や身体の機能保全というだけでなく
精神的満足やコミュニケーションツールとしても食べ物を利用する。


「食べる」ということは単純ではないのだ。だから食べることは楽しい。


味覚と嗜好のサイエンス [京大人気講義シリーズ]

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