一番気に入ったことば「スピリチュアル・ペイン」
スピリチュアル・ペインとは「人間は必ず死ぬ。自分はどう生きるべきか」という迷いのこと。
基本的には「うつ病」の本で、自殺とうつの密接な関係と自殺を防ぐためにはどうするかを述べた本。
この本は題名が目にとまり、つい借りてしまった。たぶん本当に死のうと考えている人は手に取らないだろうが。
ヨーロッパ先進諸国と比べて日本の自殺率が2〜3倍だったり
アメリカと日本の自殺既遂者が医師を死の一カ月以内に訪れる数の割合だったり
そのような数値はうつ病の人や自殺念慮者にとってどうでもよい。
寧ろうつや自殺に問題意識を持っている人のための本だと思う。
WHOは2020年に先進国のうつ病が心臓病に次ぐ2番目に健康を脅かす病になると予測しているとこの本にあるが、実に興味深い。
うつ病等の精神疾患は身体疾患に比べて病気としての認識を持たれにくいかったり、死に繋がるものだという理解が薄いということが問題なのだ。
自殺予防をするために、精神の健康を保つためには医療以外の分野からの間接的アプローチも必要だと思う。
自殺、減らしたいなぁ。
でもまだ僕にその力は少しもない。
力をつけろ。
- 作者: 津軽富士雄
- 出版社/メーカー: 新風舎
- 発売日: 2006/02
- メディア: 単行本
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