一番気に入ったことば「まったくたれがかしこくてたれがかしこくないかはわかりません」
この虔十公園林は倫理学の講義で先生が世代間倫理を説明するために使用したものだ。
宮沢賢治は何度も推敲を重ねる人で、原稿には手直しや書きなおし、未完の部分が多いと聞いたことがある。
推敲の故事にはその詩を想像した時の音の広がりまでも考慮にいれた言葉の選択を薦める場面がある。
宮沢賢治の作品を読むと、小説なのに詩のようなことばの心地よさを感じる。
賢治は言葉の意味だけでなくその言葉の持つ音感まで考慮していたのだ。
だから言葉の意味を理解できない人でも、声に出して読めば何となくいい印象を持ってくれるのではと。
そう思って僕が家庭教師をしている学習障害の子(小学三年)のために借りたのです。
でも親御さんに「うちのこにはまだ難しい」と言われてしまいました(;_;
もう少ししたらまた宮沢賢治作品を読み聞かせたいと思っております。
宮沢賢治のおはなし (6) 虔十公園林/ざしきぼっこのはなし
- 作者: 宮沢賢治,はたこうしろう
- 出版社/メーカー: 岩崎書店
- 発売日: 2005/03/28
- メディア: 単行本
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