[17冊目]内藤朝雄『いじめの構造 なぜ人が怪物になるのか』☆☆☆☆☆

一番気に入ったことば「社会が寄生虫であるとしたら!」


腹が立つ事例が多く載っていた。


詭弁を並べる先生。(もちろん一部の先生だが、一部でも!)


いじめを被害者の問題と暴論を言う生徒。


それらを「群生秩序」や「身分秩序」といったキーワードで読み解いています。


これらは人間の生理的、社会的なものに根ざしている。こわいね。


いじめの議論でよく出てくるのは「いじめは無くならない」論です。


無くさなければならないいじめとして、単なる嫌がらせを除いて、被害者が身体的苦痛を与えられるのはもちろん
通常の社会生活が阻害されるような行為が一つの基準となるでしょう。


国立大学に通う9割以上は「いじめ」は社会問題の域をでないのでしょう。しかし僕にとっては身近な問題なのです。


助けてくれる人のいない寂しさ、助けを求められずに追いつめられる苦しさ。わかりますか。


著者は学級制度の廃止を問題解決のための政策としているが、難しいだろうし、僕はあまり賛成できません。


学級制度のメリットもあるからです。


僕は学校に縛られすぎて、どこにも逃げ場が無くなると非常にまずい事態になると思うのです。


学校以外に、あるいは学校と家庭以外にどこかに逃げ場や落ち着く場所があるとよいと思います。


いじめの構造―なぜ人が怪物になるのか (講談社現代新書)

いじめの構造―なぜ人が怪物になるのか (講談社現代新書)